メーカーにより異なる補聴器の音質
製品によって異なるデジタル補聴器
現在市場に出回っているほとんどの補聴器が「デジタル補聴器」です。
デジタル補聴器における音声のデジタル処理技術は、技術者が「どんな音声処理を頭に描くか」から始まります。
その考え方を追求する中で、音声処理の技術が構築されます。
比較的高性能の補聴器は、その場の環境に応じた音声自動処理技術が搭載されています。この環境対応の音声自動処理は、メーカーそれぞれの音声処理の考え方が反映されており、それぞれに「特徴」があります。
声だけが聞こえるような静かな環境では聞こえに差が無くとも、聞き取る声が複数になったり、声以外の様々な生活音混ざった場合は、各メーカーや製品によってその聞こえ方が変わってきます。
音声処理の性能は、調整によって聞こえに表れてきます。
聞こえの違いを確かめてみましょう
母音と子音が混ざり様々な抑揚がある「会話音」と、比較的単純な音波を示す「雑音」。それらをどれだけ正確に選別できるか、これもメーカーそれぞれの技術になります。
また、マイクやアンプ・スピーカーなど、部品の違いによる音質の違いもあります。
補聴器の装用を始めようとする方は、まず試しに異なる2つの補聴器メーカーの “同価格帯製品” を、少しの時間掛けて試してみてください。それだけでも、聞こえ方に違いがあることがわかることと思います。