適切な調整で補聴器の効果を発揮
使い始めた時の調整のまま補聴器を使い続ける?
補聴器を毎日使い続けた場合、最初はちょうど良いと感じていた音量を小さく感じ始める実例が多く存在します。
これは多くの場合、補聴器で補われた音声に脳が慣れてきたことによる感覚です。そしてそのような場合、補聴器を購入した店舗に行き、音量を上げてもらいます。最初より音量を大きくできる事でより良い聞き取りが期待できるわけです。
調整を重ねて適切な聞こえに
近づいていく補聴器
補聴器に一定の性能が備わっているとはいえ、その聞こえは誰に対しても同じではありません。一人ひとり違う聴力に対し、どのような音声をどのくらい補ったら良いか、その調整もまた一人ひとりに対してあつらえ、適切なフィッティングと調整によって初めて一人ひとりのためにその効果が発揮されます。
人との会話の聞こえ方、テレビや生活音の聞こえ具合など、補聴器の聞こえについては実生活で使用して始めて感じる事もあるかと思います。そのような実感に対し、音量の上下だけではなく、様々な周波数それぞれに対する音量バランス、音の柔らかさや硬さなどの音質、雑音抑制のレベルに指向性やその他の機能など、様々な角度から調整をして初めて、装用者の聞こえの満足により近づき得るものです。
そのため、調整には装用者ご本人と補聴器店との意思疎通を当初だけでなく続けて行くことが大切です。補聴器を使用し続けている中で何かを感じたら、購入時だけではなく改めて調整してもらいましょう。