“難聴と認知症・うつ病”に関する国際シンポジウム
「“難聴と認知症・うつ病”に関する国際シンポジウム」が2017年に開催されました。
このシンポジウムでは、日本、フランス、アメリカ、WHO(世界保健機関)の研究者が集い、「健康寿命の延伸~認知症・うつ病と難聴の関係について~」をテーマに講演が行われました。
於:東京都千代田区大手町(2017年1月15日)
また後半のパネルディスカッションでは、政府関係者も加わり活発に議論が行われました。
講演では、難聴と認知症、脳の関係などについて「補聴器装用をした場合の観察」にも触れながら語られ、研究実施国における「補聴器装用の現状」ついても紹介されました。
参考リンク:“難聴と認知症・うつ病”に関する国際シンポジウム
補聴器の早期装用を推奨
超高齢社会を迎える日本。難聴者の増加が予測される中、高齢者の認知症・うつ病予備軍の「健康長寿」と「生活の質の向上」に資する補聴器の早期装用が推奨されました。
また、補聴器装用のための高い知識・技能を持ちカウンセリングを行うことができる「補聴器技能者養成」の必要性と、広い「国民への理解」、また、日本における補聴器装用の現状と対比して、我が国の補聴器装用や補聴器販売の問題点が浮き彫りとなる講演となりました。
一般社団法人日本耳鼻咽喉科学会のホームページ “難聴と認知症・うつ病”に関する国際シンポジウムのページにおいて、基調講演の動画などをご覧いただくことができます。
参考資料:“難聴と認知症・うつ病”に関する国際シンポジウム(PDF)