同価格帯でも異なる性能の差
補聴器の性能の違いとは
欲しいと思う補聴器が予算の都合で高すぎて買えないという場合も考えられます。
その時には、「同価格帯でも異なる形のタイプ」でも少々触れましたが、同価格帯の中にある性能に若干の違いがある数種類のタイプをじっくり試して、話を聞いて、より自分に合ったタイプを選日ましょう。
タイプによる性能の違い
小さいと省かれる性能
指向性
補聴器の価格帯別に性能の違いを聞き、声に焦点を絞る聞こえの性能「指向性」を気に入ったとします。しかし、この指向性は価格帯全ての補聴器に搭載されているわけではありません。
「オーダーメイドの超小型」タイプは、耳の中に隠れるほど小さくするためにマイクを1つにしているため、マイクを2つ搭載させないと指向性の機能がありません。
耳に隠れると省かれる性能
ワイヤレス両耳通信
性能が向上した最近の補聴器には、両耳通信というワイヤレス機能があります。
左右両方装用した補聴器が互いに通信し合い、どう調整したら使う人がが音源に対する “距離” を感じやすくできるかという「情報」を共有しています。
これはお互いの電波が届きにくいと機能しないため、耳あなの中に隠れルタイプの「CIC /カナル」といったタイプにはありません。
耳に隠れると省かれる性能
ワイヤレスオプション対応
テレビ音声や離れた人の声を無線送信するワイヤレスオプションへの対応も、小さな「オーダーメイドCIC」ではできない場合があります。
耳の形が本来持つ働きを
活かせるタイプとそうでないタイプ
耳にはその形が持つ集音効果(耳介効果)があり、様々な周波数を捉えて拡大する機能があります。
耳の中に収めるオーダーメイド補聴器の長所の1つが、この効果を活かせるところです。
また、耳の場所によって集まりやすい周波数に違いがあり、マイク分離型オーダーメイド補聴器は、会話に重要となる高音域が集まりやすい場所にマイクを配置する補聴器です。
「RIC」と「耳かけ」のタイプは、マイクを含む補聴器本体を耳の上にのせるタイプなので、一般的に耳介が集める幅広い周波数の一部を取り込み損ねてしまいます。
しかし、そのような言葉の聞き取りに大切な周波数を復元して補う、高性能の「RIC」と「耳かけ」補聴器もあります。
性能に関心がある方はこのような点も、補聴器選びの参考にしてください。